瀬戸神社(金沢区瀬戸)のヤマアジサイが今年も見ごろを迎えている。6月10日頃まで、境内で咲き誇る可憐な姿を楽しめる。
「最近はアジサイ神社と呼ばれるように」と笑顔を咲かせるのは、瀬戸神社の佐野玲子さん。「アジサイは鎌倉を代表する花。鎌倉時代の流れをくむ瀬戸神社に一番似合う花なのでは」と話す。2009年に鎌倉で出会って以来、その美しさに魅せられて止まないヤマアジサイ。現在は約150種が境内を彩る。昨年には青や赤など色ごとに植え直し、直射日光を避けるために18種のモミジを植えるなど工夫をこらしている。「ぜひそばで一つひとつ愛でて、花の違いを見てほしい」
標高1000m級の高所で咲くことから呼ばれるようになった「天に一番近い花」。境内に咲くヤマアジサイは「祈り」の意味を持つ。東日本大震災を機に、苑づくりを開始。両手を合わせたような形に仕立てた111株111種の「あじさいぼんぼり」が祈りを捧げている。11は月命日、1は始まりを意味するという。昨年「祈りの花神苑」と命名。「7年ほどかけて、理想の祈りの形に近づいている」と佐野さん。「枯れ木に花を咲かせましょうの”はなさかじいさん”ならぬ、”はなさかばあさん”として天まで届くような心の花を咲かせたい」と話した。
◇ ◇
同神社の佐野和史宮司が講師を務める「瀬戸神社と金沢〜江戸・明治期の歴史〜」が金沢地区センターで、6月10日(土)に開催。その後境内でヤマアジサイの鑑賞も。午前10時からで、参加費500円。申し込みは【電話】045・788・4082
金沢区・磯子区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|