杉田の当漸寺(酒井宗充住職)で4月8日、釈迦の誕生日を祝う仏教の祭事、花まつりが行われた。
地域でも毎年恒例となっているこの催し。当日は、県の重要文化財で年に1度、この日だけ開帳される釈迦堂や、境内に咲き誇る桜などを一目見ようと、開門から大勢の人が来訪した。また、近所の保育園の園児らも訪問。桜や釈迦堂を背景に記念撮影をしたり、参拝者たちが様々な草花で飾られた花御堂の中に置かれた小さな仏像に柄杓で甘茶をかけながら1年の無病息災を願う姿を、見学していた。
釈迦堂に隣接する集会所では、甘茶や抹茶、お茶菓子が振る舞われた。参拝に訪れた人たちは、美しい桜を眺めながら、入れたての温かいお茶に舌鼓を打ち、井戸端話に花を咲かせていた。また、携帯電話を片手に、桜の花を撮影する人の姿も多く見られた。
参拝者の1人は「今年は東北での震災などもあり、鎮魂の思いも含めて、お参りに来ました。沈んだ気持ちになりがちですが、満開の桜の花を見ていたら、気持ちがかなり晴れました」と話していた。孫と一緒に訪れていた男性は「ここ数年は、毎年この日に孫とお寺の桜を見るのを楽しみにしています。今年も美味しいお茶をいただきつつ、美しい桜を見ることができてよかった」と、笑顔を見せていた。
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