東日本大震災で傷ついた子どもの心を癒し、被災地への関心の風化を防ぎたい―区内を中心に活動するギタリストの篠崎洋子さんがこのほど、オリジナル絵本を作成し、被災地の幼児園や小学校などに寄贈した。
ストーリーは、地震や津波などで家や両親を亡くした少女が不思議な青い鳥と出会い、元気を取り戻していくというもの。原案は、篠崎さんが被災地の子どもたちを励まそうと、震災直後に作った曲『ひとりぽっちじゃないから』。そこにストーリーなどを加え、絵本としてまとめ上げた。
文章だけでなく、本の中で使われている26枚の絵も全て篠崎さんが描いた。製作数は150冊。コピーも全て自身で行うなど、手づくり感いっぱいの絵本に仕上がった。
70冊は、篠崎さんが支援コンサートや記念碑の建立などを通じて交流を続けている、宮城県の気仙沼市立鹿折小学校や南三陸町の入谷ひがし幼児園、入谷小学校などに寄贈。鹿折小では児童全員が読めるように、図書館に所蔵する。
また、50冊は4月20日に区内上町の宝積寺テラノホールで開催される被災地応援チャリティーコンサートで販売。すでにチケットは完売しているが、コンサート内では、絵本の絵をスクリーンに映しながら、朗読や曲の演奏を行う。
今後は、コミュニティハウスや地区センターなどの図書コーナーにも置いてもらえるよう、お願いしていくという。「この絵本を通じて、多くの子どもたちに震災のこと、被災地のことを知ってほしい。幼稚園や保育園などで、関心がありましたら、一報ください」と呼びかけている。問い合わせは、【メール】g-yoko@y7.dion.ne
.jpへ。
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