磯子区滝頭から金沢区富岡東(南部市場向かい)に移転した横浜市衛生研究所の新施設が12月1日、開所した。同研究所ではインフルエンザなどの感染症やノロウィルスなどによる食中毒、食品に含まれる農薬や放射性物質などの試験検査や調査研究を、保健所や行政機関と連携して行っている。磯子区に建設された1968年から46年が経過し、老朽化や耐震性の問題があることから、昨年1月に新施設建築に着工。今年8月にしゅん工し、11月末に移転が完了した。
今回の移転で、延べ床面積が1・5倍増えたほか、微生物の安全実験室も1室から3室に増加。化学物質によってもたらされるケミカルハザードが発生した場合に対応する化学安全実験室や、原虫専用の実験室などが新設された。また、災害発生時にも機能を維持し、危険な微生物や化学物質の漏えいを防止するため、免震構造を導入。自家発電設備も導入した。総事業費は56億円と予想される。
担当者は「(研究所は)市民の健康や安全を守る裏方的施設。存在を知ってもらえれば。そのためのイベントも開催していきたい」と話す。今後は新たに、所内の一室を使用し、市民向けに健康や安全に関する講演会を実施予定。また、施設公開も再開する方向だ。
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