白鵬女子高校陸上部メンバーとして京都での全国高校駅伝に出場する 出水田 眞紀さん 洋光台在住 16歳
母の夢も走りにのせて
○…日本一をめざし、冬の京都路を駆け抜ける全国高校駅伝。県代表・白鵬女子高校陸上部のメンバーとして、大会に臨む。「昨年も出場しているので、前回ほど緊張はしていません。優勝を狙っていますが、うちの学校は全国的にはまだノーマーク。挑戦者として挑みます」。2年生での出場、上級生と同じ舞台で戦うことになるが「インターハイや国体でも互角の勝負ができています。あとは自分の気持ちの強さしだいです」。そう語る凛とした表情が強く印象に残る。
〇…陸上を始めたのは、小学6年生のとき。友人が入っていた小学校の陸上クラブに参加するようになったのがきっかけだった。「元々、運動自体が嫌いでした。クラスのリレー選手決めのときも、手を抜いて走りました」と苦笑い。ところがいざ走り始めると、その楽しさにのめり込むように。進学後も陸上を続けようとしたが、学区の中学校には陸上部がない。両親に自分の決意を語り、学区外である浜中へ入学。長距離ランナーとして頭角を現し、全国大会にも出場。さらに腕を磨くべく、強豪校である現高校へ進んだ。
〇…緑区生まれも、小学校就学前には洋光台に。小さい頃はままごとなど、屋内遊びばかりしていたという。「友達から誘われれば外に出ることはありましたが、自分から進んでということはなかったです」と振り返る。学校では目立つことは苦手。「全員入らなければいけない委員会でも、地味なものばかり選んでいます」。陸上以外では、とにかく控えめなようだ。
〇…両親ともに陸上選手。とくに実業団で1万m選手として活躍した母親は、日本代表を決める国内予選で4秒足りず、五輪出場を果たせなかった。今は娘の高校で、コーチを務める。「将来も陸上選手として生きていきたい。夢はマラソンでオリンピック選手になって、母の夢を果たすことです」。彼女の芯の強さの一端が垣間見えた。
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