中区を代表する桜の名所として毎年住民の目を楽しませている本牧通りの約300本の桜並木。なかには樹齢60年を超える木もあり、中土木事務所が調査をしたところ、全体の4割弱が「健全とはいえない」状態にあることがわかった。同事務所では「今後2、3年掛けて地域の方と桜の植え替える場合の方法などを相談していきたい」としている。
中土木事務所では本牧通りの桜並木で健康でない樹木が目立ってきたことを受け、2008年度と昨年11月から今年3月の2回にわたり樹木医とともに街路樹診断を実施してきた。診断は簡易な外観検査で問題のありそうな樹木を抽出し、内部の状態を検査する精密診断の2段階で行われた。
その結果、294本の樹木のうち、29本(9・9%)が「健全」、92本(31・3%)「健全に近い」、60本(20・4%)「概ね健全」という一方、42本(14・3%)が「不健全に近い」、71本(24・1%)「不健全」と診断された。同事務所では「昨年の台風のあとにも危なそうな樹木は伐採しているので、この結果を持ってすぐに倒れる危険性がある樹木はありません」と話す。
しかし、中には古いものでは1950年(昭和25年)に植えられて既に樹齢が60年を超え、キノコや菌によって内部で腐朽が広がっている樹木もあるなど、いずれは植え替えが必要になってくる状況だ。ただ、本牧通りの桜並木は中区を代表する桜の名所として毎年多くの人が訪れるだけに、一気に伐採して植え替えるのは難しい。また、桜の根が歩道をせり上げてしまっている箇所では歩道の整備が必要になるなど、植え替えについても課題は多い。
中土木事務所では「地域で愛されている桜だけに、三溪園に続く桜道も含めて今後の計画については2、3年掛けて地域の方々とよく相談しながら、桜並木のあり方を検討していきたい」と話している。
地域の中からは「植え替えの際には苗木の寄贈などに協力できれば」(本牧街づくり会議)という声も既に上がっているという。中区のシンボルの桜並木の保護には地域の理解と協力が大きなカギとなりそうだ。
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