港の見える丘公園そばの国有地、横浜税関の山手プール跡地を横浜市が取得し、緑地公園として整備することになった。現在、地元山手の緑化推進団体が住民や利用者から整備への意見を募集して3月末までにまとめる活動を行っている。市はその結果を受けて整備に入り、来春の公開を目指している。
横浜税関山手プールの跡地は広さ1069平方メートル。1966年に税関関係者の訓練用に整備され、一般にも開放されていた。今回の整備計画の発端は2011年7月。財務省が国有地の同地を売却する動きを聞き、「マンション建設用地になってしまうのでは」と危惧した地元山手の住民が、景観保全の観点から横浜市に購入を求める要望書を2千件以上の署名とともに提出。市は同地が横浜を代表する観光地であることなどを考慮し、12年3月に取得に向けた手続きを進めることを決定した。取得にはみどり税を一部充当する。
横浜市ではこの整備を港の見える丘公園の拡張ととらえ「山手の歴史と豊かなみどりを感じる庭園」をコンセプトに、横浜みどりアップ計画のシンボルとなるような公園を目指している。
横浜市は今回の計画策定にあたり、地域や利用者の要望を尊重する方針だ。
地元の緑化推進団体「山手のみどり会」(岡田實会長)では、昨年から緑化保全や環境問題に詳しい有識者を招いて定期的に勉強会を行っている。岡田さんは「地元としてはこの公園を観光名所としてだけでなく、将来の世代にも山手の緑や景観、歴史を残し、にぎわいを創出するような場所にしたい。そのためにも様々な声を聞き、地元の意見をまとめていきたい」と話す。
1月27日に行われた会合では、横浜市の計画案に加えて、東京都市大学田中章教授の研究室チームによるビオトープを活用した生物多様性に配慮したデザイン、横浜ばら会による「香りのバラ公園」など4つの提案があり、集まった参加者と意見交換を行った。
地元でアンケート
山手のみどり会では公園整備に関するより広い意見を募集するため、今月から地元住民や西洋館、学校などにアンケートを配布している。デザインのたたき台となる各案は西洋館に掲載されている。アンケートの回答期限は2月28日。同会では、3月末までに結果を集計し、市とともに整備計画をまとめていく。
アンケートに関する問合せは山手のみどり会岡田さん【携帯電話】090・4131・7665へ。
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