宮崎駿監督の引退作品となったアニメ映画「風立ちぬ」に登場するパン菓子「シベリア」。そのイメージに近い商品を扱っているとして、JR桜木町駅近くの「コテイベーカリー」=中区花咲町2の63=には全国から注文が舞い込んでいる。
以前は、一日に50個程度の販売だったのが、映画封切後は、北海道から九州まで全国から注文が入り現在は3倍近く出るという。
シベリアは、あんこやようかんをカステラで挟んだ三角形のパン菓子。同店店長の馬中俊夫さん(64)によると、「昭和30年(1955)ごろは、まちのパン屋さんには並んでいた一般的な商品」だった。製造に6時間近く要するなど手間がかかることから、次第に「店先から消えていった」(馬中さん)。一方で同店は、一定のファンがいることから、シベリアを目玉商品の一つとして大正5年(1916)の創業以来、3代目の俊夫さんまで製法もそのままに毎日作り続けてきた。
「家内が一番のファン」
俊夫さんと妻のいつ子さん(59)の2人で切り盛りする同店は、「風立ちぬ」封切以前からもテレビや雑誌など多数のメディアに取り上げられている。その一つの要因は、充実したホームページ。同店の歴史から7つも説がある「シベリア」の名の由来に作り方の動画なども掲載、また新しい情報もこまめに更新している。
いつ子さんは、俊夫さんと結婚するまでシベリアを知らなかったという。その魅力を発信しようと手書きの説明書を付けたのが30年程前。約10年前には2人でシベリアの情報満載のホームページを作成した。今も日々の更新はいつ子さんの役割だという。
俊夫さんは「家内がシベリアの一番のファンなのかもしれないですね」と笑顔で話していた。
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