根岸線開業50周年 懐かしの風景 蘇る 中区在住竹中さん住時の写真、石川町で展示
根岸線(桜木町駅〜磯子駅間)が開業してから今月で50周年を迎えたことを記念して、開通当時に走行していた73系など根岸線沿線の懐かしい鉄道写真が、石川町駅元町口と石川商店街の店頭に展示されている。1970年代の写真を中心に、駅員も「見たことのない貴重なものばかり」と唸るお宝写真27点が並ぶ。写真の提供者は本牧元町在住の竹中洋一さん(59)。自他共に認める「撮り鉄」(鉄道撮影を楽しむ鉄道ファン)だ。
竹中さんは幼い頃から父の暗室に出入りし、小学生で写真コンクールに入賞。中学から写真部に入り、友人の影響で鉄道写真を撮り始めた。中学高校の最寄駅が山手駅であったため、学校帰りに撮影することも多かったという。
根岸線開通日の1964年5月19日、9歳だった竹中さんは学校を休んで父と一緒に乗車したといい、「山手根岸間のトンネルで停電になってね」と懐かしむ。
今回展示された写真の中でも特に貴重な1枚は、山手駅の根岸方トンネルから出てくるD51形蒸気機関車=写真上。竹中さんによれば1970年2月13日、洋光台延伸開業前に線路の砂利を踏み固めるために、重量のある蒸気機関車を走らせたのだという。「開通後の根岸線上に蒸気機関車が走ったのはこの時だけ」と竹中さん。また、石川町駅のホームから当時あった遊技場が見える写真など「鉄道だけでなく、周りの風景も含めて楽しめる写真を選んだ」と話し、1枚ずつ鉄道の説明や当時の思い出など、竹中さんのコメントが書き添えられている。
|
|
|
|
|
|