西区花咲町の日本たばこ産業横浜支店跡地で、市住宅供給公社の再開発事業が進んでいる。約200戸の分譲マンションに老人ホームや保育所などを併設して多世代向けの住環境を整備するなど、地域の課題解決にも寄与することを目的としている。竣工は2017年秋ごろを予定。
「西区花咲町6丁目プロジェクト」(仮称)と名付けられたこの計画。地上18階、地下1階、塔屋1階、延べ約2・7万平方メートルの規模で、分譲マンション199戸、介護付有料老人ホーム100床に、認可保育所やデイサービス、診療所、商業施設も併設する。
高島町駅近くで桜川新道沿いの同地は、12年1月まで日本たばこ産業(JT)横浜支店があった場所で、地元ではその後の再開発が注目されていた。横浜市住宅供給公社は同地を13年3月に取得した。
開発にあたっては市や西区にヒアリングを行い、地域課題の子育て支援施設や介護福祉施設の不足解消への寄与を目的に計画を立てた。その他にも、施設内にボランティア活動に利用できる地域交流スペースの整備や、にぎわい創出による既成市街地とみなとみらい21地区をつなぐ結節点としての役割、地域防災の後方支援もめざす。横浜市が進める「環境に配慮した持続可能な住宅地モデルの構築」を具体化する取組みとして市も期待を寄せる。
同エリアを抱える西区第一地区町内連合会の金子勝雄会長は「地元でニーズの高かった課題に応えてくれる良い計画に仕上げて頂いた。ただ、ここに住む子どもたちの学区は中区の本町小学校になる。地域コミュニティは学区がベースとなりやすいため、市や教育委員会には学区の検討をお願いしたい」と要望を語った。
マンション販売は今年秋から。17年秋竣工予定。
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