県警察鉄道警察隊長として「レールウェイ・サポート・ステーション」を設置した 春田 政之さん 鎌倉市在住 54歳
鉄道乗客の安全・安心に力
○…雪の影響で鉄道ダイヤが乱れ、県内複数の駅で滞留者が発生した1月18日。その状況を受け、鉄道警察隊長として各鉄道の運行状況をはじめとした情報を収集、一元化し役立てる「レールウェイ・サポート・ステーション」を2月8日に設置、横浜駅の本隊で運用を開始した。「乗客の滞留が発生した場合、迅速に警察官を配置するなどスムーズに対応できるシステムです」と説明する。
○…鉄道警察隊は県内のJRおよび私鉄など16事業所、43路線387駅を活動対象としており、県内各所から情報が本隊に集まってくる。今回の同ステーション設置により「情報を一元化して県警本部にリアルタイムで送り、そこから関係する県内各警察署に情報を伝達する仕組みが整った」と自負する。また、24時間体制で駅構内や電車内での痴漢・盗撮・すり・酔っ払い狙いなどの予防と検挙に臨んでおり、制服の警察官による巡回を増やすなどテロの警戒にも力を入れる。
○…横浜市出身。先輩からの勧めもあり「大変だけれども、やりがいがある」として警察官を志した。これまでは主に外国人犯罪の捜査に従事。「よくフィリピンの方と間違われます」と冗談をこぼしながらも、その方面ではエキスパートだ。外務省や警察庁(組織犯罪対策の外国人犯罪担当)に出向もしている。そして県警の国際テロ対策室長を経て2015年3月、現職に。今も外国語の勉強は欠かさない。休日は外国の歌を聴きながらアイロンがけ。「それが息抜きかな。あと寝ること」と笑った。
○…大学生と高校生の子どもはいずれも「体育会系」という。「大きな声で叱ったことはありません」と毎朝、子どもの靴を磨き上げ「気を付けて行ってこいよ」とメッセージを送るなど、父親としての教育方針を貫く。現在は、県内全域の鉄道を対象とした警察隊長として「安心・安全を提供できるよう努力を積み重ねてまいります」と語った。
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