桜木町駅直結のぴおシティ6階に、子どもたちが集うことができる「青少年交流・活動支援スペース」が4月1日にオープンした。耐震性の問題から3月に閉館した市青少年交流センター=西区老松町25=の代替機能が期待されており、運営する公益財団法人よこはまユースでは、貸出スペースをはじめ、子どもから大人まで幅広い世代に利用を呼びかけている。
子どもたちの交流や活動の拠点を目指すこのスペースは、3月末に耐震性を理由に閉館した市青少年交流センター(愛称ふりーふらっと野毛山)の代替策として横浜市と運営団体のよこはまユースが協力して整備した。よこはまユースは、青少年交流センターに引き続き運営を担う。
フロアには、定員90人を収容できる研修室をはじめ、ミーティングルーム、バンド練習などが可能な音楽スタジオやダンスなどに利用できる多目的スタジオなどの貸出スペース、また無料の学習コーナーや会話などができる交流スペースなどがある。
貸出スペースは有料で、25歳未満の個人・団体は一部、無料で利用できる。閉館したセンターと比較すると、体育館、和室、料理室がなく、また利用できる部屋数など規模は縮小したものの、JRおよび市営地下鉄の桜木町駅と直結した立地の良さから、新たな利用者の増加が期待されている。
現在、下校途中の高校生や地元の子どもたち、不登校の子どもたちも集う。また、子育て世代や劇団員など大人の利用もあるという。同スペースを運営するよこはまユースの職員、櫻井久美子さんは「学校でもない、家でもない、青少年の居場所になれば」と期待する。以前のセンターにも勤務していた本田明さんは「大人も利用できる場所」と説明し、今後、公募する委員とともに運営方針を検討していきたいとしている。
以前のセンターを利用していたという17歳の男性は「体育館が欲しい」と話しつつも「Wi―Fiが使えて便利」と話していた。
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