緑化フェアのカウントダウンボード設置を牽引した市緑の協会理事長を務める 吉田 哲夫さん 中区在勤 66歳
仕事通じ街の歴史感じる
○…2017年3月から始まる「第33回全国都市緑化よこはまフェア」に向け、公益財団法人横浜市緑の協会の理事長として市内9カ所にカウントダウンボードを設置した。「緑化フェアはほとんどの政令指定都市で開催されていたので、歴史のある横浜でぜひ開催したいと思っていた」とイベントへの思いを語る。
○…東京都大田区大森の出身。東京農業大学で造園を学びながら、学費のため造園関係のアルバイトに明け暮れた。横浜市役所に就職した際は「母親が横浜生まれだったから、喜んでくれた」と話す。入庁後は横浜公園でのチューリップ植栽、南区の三吉演芸場の建て替えなど横浜を代表する公園・施設の整備・管理運営や緑化推進に関わり、09年から2年間は都筑区長を務めた。建設に関わった山下公園の下水処理場は「あそこに処理場があることはあまり知られてないけれど、ずっと残る仕事だよね」。
○…2人の子どもはそれぞれ独立し、現在は鶴見区で妻との2人暮らし。3歳と4歳の孫がいるが、「自分より妻の方によくなついているね」と苦笑い。映画鑑賞が趣味で、仕事帰りにもしばしば。ジャンルは問わず話題作を観るといい、「最近では『後妻業の妻』が面白かったね」と笑った。
○…11年から市緑の協会理事長に。「子会社がいくつもあってその社長が何人もいる感じだった」という同協会をまとめるため、分かれていたフロアを1つにし、連携を円滑にするなど組織の改革に尽力。「新しい取り組みを持続した結果が改革になる。これをいかに続けていくかが大事」と持論を語る。今後は市が旭区の米軍接収地跡で開催を目指す花の祭典「国際園芸博覧会」のような、歴史ある地域でのイベントに携わっていきたいと考える。「横浜は開港の地として人の流入を受け入れ、震災、戦災を受けても立ち上がってきた歴史的に重みのある街。そこに魅力を感じる」と穏やかに語った。
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