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中区・西区版 公開:2017年3月16日 エリアトップへ

3月から定期開催となった「関内駅チカアート市」を主宰する 榊 剛史さん 磯子区在住 44歳

公開:2017年3月16日

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アートで町の魅力伝える

 ○…関内駅直結のマリナード地下街で、バッグやアクセサリー、マグカップなど作家作品の販売やアーティストのライブなどを行う「関内駅チカアート市」の企画・運営を手掛ける。これまで不定期開催だったが、3月からは毎月第1土曜日に実施する。「出展した作家さんに『参加してよかった』と言ってもらえるようなイベントにしていきたい」と穏やかに語る。

 ○…藤沢市の出身。以前はイベント会社に勤め、作家作品を商材として普及していく業務を行っていたが、「もっと作家さんに寄り添いたい」と退職。その後、体調不良の知人に代わり約半年、元町にあるギャラリーを運営した。「家賃を払うだけで大変だったけど、あれが今の原体験になっていますね」。2009年に作家作品のネット販売を手がける「工房暖簾ギャラリー」を設立。アトリエ吉田町主催のアート市にも出展し、町の独特な雰囲気に引き込まれ、14年からマリナード地下街でイベントを開催するようになった。

 ○…「イベントに協力してくれるアトリエ吉田町や地下街の運営会社、自分についてきてくれる作家さんにお返しがしたい」と周囲への感謝の気持ちを忘れない。その一方で「妻は会社を辞めてこういう道に進むとは考えていなかったと思います」と苦笑い。中学2年と小学4年の娘たちは、展覧会を開けば、学校の課題の題材探しにやってくるという。家では子煩悩なパパ。最近は次女と二重跳びの練習をすることが多く、「次女は30回、自分は60回できるようになりました」と笑った。

 ○…今後はマリナード地下街を拠点に様々な場所でアート市を展開したいと考える。「マリナード地下街は駅や街へ出るのにとても便利な通路なので、アート市を通して多くの人に利用してもらえるような空間にできれば。『アートの町』としての吉田町の魅力も発信していきたい」とにこやかに話した。

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