関内桜通りにアトリエを構える「NPO法人日本ぬいぐるみ協会」=中区相生町=では、ぬいぐるみを預かって持ち主の代わりに旅行に連れて行くという一風変わった活動を行っている。旅先の様子は思い出の写真として持ち主に渡されるほか、時にはSNSなどを通じてリアルタイムに発信。「まるで自分が旅をしているみたい」「どこに連れて行ってもらえるかワクワクする」。理事長を務める小塚晴美さん(49)=都筑区=は、そんな嬉しい声を支えに活動を続けている。
ぬいぐるみの旅は、会社員として多忙な日々を送っていた小塚さんが2002年に愛犬2匹をモデルにしたぬいぐるみを作り、「自分の代わりに旅行に連れて行って」と自身のホームページで呼びかけたことが始まり。すぐに反響があり、それから15年の間、見知らぬ人々の協力により2匹は24都道府県世界32カ国を旅したという。「自分はもちろん、預かった人からも『楽しかった』という声を沢山もらって」。ぬいぐるみを通じて交流の輪も広がった。この活動が社会貢献につながると思い、13年にNPOを設立。現在は、病気や障がいなどで外出が困難な人たちのための応援プロジェクトやぬいぐるみの里親探しなども行っている。
ぬいぐるみの旅の参加費用は3300円から。預かる側の「ホストファミリー」になるためには入会が必要だ。10月27日からぬいぐるみ付のお試しセット(4千円)を販売する。「自分のぬいぐるみを他の人が可愛がってくれる様子は何ともいえず嬉しく不思議な感覚。ご自身の楽しみやプレゼントにもぜひ」と小塚さん。詳細は同協会HPか【電話】045・534・9335。
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