7月18日に閉店したイトーヨーカドー本牧の跡地=中区小港町2丁目100の4=に、3つのテナントを核とする商業施設「本牧フロント(仮称)」が11月初旬をめどにオープンすることがわかった。1階に食品スーパーの「三和」、1・2階にホームセンターの「コーナン」、2階に家電店の「ノジマ」が出店する。また、既存のベーカリー&カフェや美容室、歯科クリニックなどのテナント出店も検討されている。
2008年11月に開店したイトーヨーカドー本牧。閉店の方針は、今年3月ごろに新聞報道などで明らかになった。本牧地域を代表する商業施設なだけに、跡地の活用には、地域住民から高い関心が寄せられていた。同店を運営する(株)イトーヨーカ堂=東京都千代田区=は「店舗周辺のマーケットに対して、十分な商品・サービスの提供がかなわなかった」と閉店の理由を説明する。
現在の施設所有者である三菱UFJ信託銀行から資産管理業務を委託された会社が、イトーヨーカドーの閉店方針が明確になった3月初旬以降、本格的な新規テナントの誘致を開始していた。
施設全体の店舗フロア面積(1・2階)は延べ約1万7千平方メートルで、そのうち三和(1階)が約2800平方メートル、コーナン(1階と2階)約6600平方メートル、ノジマ(2階)は約2700平方メートル。その他、既存のテナントであるベーカリー&カフェや美容室、歯科クリニックなど11月のリニューアルオープン時に営業再開予定。さらに、サービス系の新規テナントの誘致が検討されている。
大幅な施設改修はなく、1階の平面駐車場の台数増加(30台から32台)と、交通広場を含めた駐車場ブースのレイアウトや植栽の配置が変更される。外壁塗装の一部やテナント看板の変更、壁面緑化なども検討されている。
米軍の接収解除後、街づくりに尽力してきた本牧まちづくり会議の高橋敏昭代表は「3つの核テナントが出店することになり利便性がより良くなると思います。これまで同様、地域に貢献する施設になることを期待しています」と話した。
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