井土ヶ谷下町のパチンコ店「オータ」の従業員が2013年4月から取り組む清掃活動。雨天を除く平日の早朝と夕方の1日2回、オレンジ色のジャンパーを身にまとったスタッフが、トングとほうきを握りしめて店外へと繰り出す。
参加者は毎回4人前後。行き交う住民と「おはようございます」「こんばんは」とあいさつを交わし、慣れた手つきで落ち葉や空き缶をごみ袋へ入れていく。
清掃エリアは同店を中心に半径約500mで、人が集まりやすい井土ヶ谷駅周辺のほか、弘明寺方面や区役所周辺など、日によってルートを変えているという。
地道な活動は1年半が経ち、すれ違う住民から「いつもありがとう」「がんばって」と温かい声をかけられることが増えた。坪内友明副店長は「初めは嫌々やっていたスタッフも感謝される喜びから、今では当たり前のようにこなしている」と話し、従業員の取り組む姿勢に変化が生まれたことに手応えを感じている。
昨年からは地域の祭りにも参加。露店を出したほか、スタッフが住民と一緒に神輿を担ぐなどして、清掃活動以外でも積極的な地域交流を進める。
「この地域に『オータがあって良かった』と思っていただけるように、(我々が)やれる範囲で活動を継続していきたい」と上畠久明店長。企業の地道な活動が生んだ住民との「絆」が、地域に活気を生み、温かさを育んでいる。
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