中学生の硬式野球チーム横浜南ボーイズ(大谷剛正会長)出身で金沢区にある横浜創学館高校の望月惇志投手=人物風土記で紹介=が阪神タイガースからドラフト指名を受け、11月16日、同球団と仮契約を結んだ。創立13年の南ボーイズから初のプロ選手が誕生する。
望月投手は港南区芹が谷に住む。身長188cmの長身から投げ下ろすストレートが持ち味で、10月のドラフト会議で阪神タイガースから4位指名を受けた。憧れる藤川球児投手が活躍した球団でもあり、望月投手は「縁を感じる。直球の質を追い求めたい」とプロの舞台での活躍を誓う。
望月投手が中学時代に所属した横浜南ボーイズの後藤均監督は、愛弟子のドラフト指名をチームの練習先で聞いた。全国大会ベスト16の実績を誇る同チーム。創立13年で出身選手が初めてプロ入りすることに「本当に嬉しくて選手たちと一緒に喜んだ」と目を細める。
ピンチでも笑顔
後藤監督によると、南ボーイズ入団当初は線が細く、目立つ選手ではなかったという。それでも、常に全力で練習に取り組む姿勢と楽しそうにプレーする姿が指揮官の目に留まった。
中学2年の秋にはエースに成長。県大会決勝戦では、湘南クラブボーイズと対戦。後に東海大相模高に進み、今夏の甲子園を制した小笠原慎之介投手に投げ勝った。後藤監督は「特別良い球を持っていたわけではないが、ピンチの時も落ち着いていた。味方がエラーをしても笑顔で声を掛ける。今までそんな選手はいなかった」と振り返る。
阪神との仮契約翌日、弘明寺駅近くの焼肉店で望月投手と食事をした後藤監督は「見違えるほどたくましくなった。厳しいプロの世界だが一流になってほしい」と縦じまのユニフォームでの活躍に期待した。
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