花之木町3丁目にあった南区総合庁舎が浦舟町2丁目33番地に移転し、2月8日から区役所業務が始まった。庁舎には今後、土木事務所、消防署、公会堂が入る。懸案だった区西部からのアクセス確保のために導入された有料のシャトルバスも同日から試験運行を開始。市交通局は乗降客数の目標を1日120人に設定した。
総工費約122億円をかけて完成した新区庁舎は地上7階、地下1階建て。8日から区役所業務が始まった。土木事務所は15日、消防署は22日から業務が始まる。公会堂は4月23日開館予定。
区役所は2月5日に旧庁舎で業務終えた後から引越し作業を行った。土、日曜日も使い、荷物を搬入。区によると、搬出に手間取り、予定より遅れたものの、8日の業務開始に間に合わせた。しかし、一部の課では段ボールが山積みの状況の中で業務が始まるなど、慌ただしい雰囲気だった。
新方式に戸惑い
2階は戸籍課や保険年金課など、利用者が多い窓口が集まった。住民票取得などの際は、窓口横にあるタッチパネルを操作し、番号札を取り出す新しいシステムが導入された。これまでと異なる方式に戸惑う人の姿も見られた。
住民票取得のために8日午前に戸籍課を訪れた高砂町の女性は「建物全体が落ち着いた雰囲気で、区役所機能に特化している印象を受けた」と感想を話した。
1日120人目標
区西部からのアクセスを確保するために導入されたシャトルバスの運行も始まった。ルートは南永田団地を出発し、六ツ川や別所の16停留所を通るもので、約1時間で区庁舎前に到着。平日の午前、午後に2便ずつ運行される。運行する市交通局は、バスを1年間試験運行し、利用状況を見てその後の運行を判断する。判断材料の一つとなる庁舎前の乗降客数目標を120人に設定した。
第一便は8日午前8時50分に南永田団地を出発。乗客は33人だった。区西部の住民が要望したバスだけに、第一便に乗車した同団地に住む男性は「区役所の行き帰りに利用し、運行を続けてもらえるようにしたい」と話した。
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