来年2月に浦舟町へ移転する南区総合庁舎へのバスアクセスに関し、市交通局は区西側から新庁舎に行く市営バスルート案を示し、6月から試走を始めた。課題を検討し、10月には運行の可否を判断する。
現状では六ツ川や別所方面から新庁舎へ乗り換えなしで行けるバス路線はない。移転が明らかになった2010年以降、区西側住民からバス路線の確保を求める声が多く出ていた。
市は神奈中バスに対して、既存路線の延伸や路線の新設を交渉したが、昨年、採算面を理由に断られた。
神奈中と同時に交通局とも交渉を続けた結果、同局は現在、区西側から出発し、現庁舎付近へ行く「井10」「井11」「井12」「206」の4路線が通るエリアを可能な限り経由し、新庁舎まで行くルート案を示した。
案では、南永田団地折り返し所を出発し、六ツ川台団地へ行き、平戸桜木道路で別所小入口信号を入り、小学校、別所インターそばを通って向田橋に出て、鎌倉街道で阪東橋駅から新庁舎へ行く。距離は約12Kmで全体の所要時間は57分と想定した。
同局は9月まで行う試走の中で、安全面や所要時間を確認し、最終的に10月に運行可否の判断を下す。
ルート案には別所小付近など、路線バスが通っていない細い道路が含まれており、試走は小型バスを使って行われている。
同局の案に対し、発着地付近の永田みなみ台連合自治会の常木敬司会長は「新庁舎まで約1時間は長いが、団地が出発点になれば嬉しい」と話す。同局は「安全面などを考慮して検討したい。実際に運行する場合の便数、時間帯は検討中」と試走の状況を判断し、案の通りに運行するかどうかを決める方針だ。
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