春の全国交通安全運動(期間5月11日〜20日)の中日となった15日、馬場7丁目の入江川遊水地で、寺尾第二地区自治連合会(宮野昌夫会長)主催の『自転車マナーアップフェスティバル』が行われた。自治会が企画する本格的な自転車乗り方教室などは区内でも珍しく、鶴見警察署も「こうした取り組みが広がり、1件でも事故が減ってくれれば」と期待を寄せる。
このフェスティバルは、昨年に続き2回目。昨年は同自治連合会のみの企画だったため規模は小さかった。今年も「安全運動中に交通関係の何かやりたい」と鶴見署に相談し、協力のもと実施が決まった。フェスには同署のほか、鶴見交通安全協会や安全運転管理社会などの交通関係諸団体、趣旨に賛同しヤマト運輸神奈川主管支店、新鶴見ドライビングスクールも参加。自治会、警察、企業らが協働した珍しい取り組みとなった。
当日は、関係者らを含む約500人が集まった。遊水地内に自転車コースを作り、自分の自転車を持ち込んだ子どもら約200人が乗り方を学んだ。
また、ヤマト運輸による歩き方教室もあり、子どもから大人までが交通マナーやルールを再認識する機会となった。宮野会長は、「山坂や見通し悪いカーブが多く、条件が悪い地区。『未来を背負う子どもたちと日本を支えた高齢者の安全を守る』。そんな願いを込めたイベント」と話した。
鶴見警察署管内の人身事故発生件数は、5月14日現在、367件(昨年比マイナス15件)。このうち自転車が絡む事故は約3割を占め、今年に入ってから増加傾向だ。これを受け同署管内は5月1日から1年間、県交通安全対策協議会による『自転車交通事故多発地域』に指定された。
あいさつした五十嵐六男署長は、「加害者でも被害者でも事故は大変なこと。警察も努力するので、マナーを守るなど協力してほしい」と呼びかけた。
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