生麦村で薩摩藩士が英国人を殺傷した生麦事件。発生から151年目を迎えた8月21日、キリンビール工場前の生麦事件碑で追悼式が行われた。主催は生麦事件碑顕彰会。
式典には征矢雅和区長や地域住民も参列。杉山神社=岸谷=から宮司が招かれ、60人が犠牲者に哀悼の意を込め玉ぐしを捧げた。
生麦事件は1862年、8月21日の午後2時ごろ発生。誤って薩摩藩の大名行列の列中に入ってしまった英国人4人を薩摩藩士が斬りつけ、一人が落命。その後、薩英戦争から明治維新へとつながる歴史上重要な事件の一つだ。
事件碑は鶴見村の戸長(現区長)も務めた黒川荘三氏が1883年に建立。以来同日同時刻に追悼式を開き、犠牲者の鎮魂をしているという。現在は道路工事に伴い、200m東に離れた場所に仮移設中だ。
式の運営を行っている同顕彰会は、1962年に碑の維持管理を目的に地域住民らによって立ち上げられた。原西自治会、原東町内会、柳町町会、住宅地町内会、生麦住宅自治会の有志で構成されている。
同会会長の青木義雄さん=人物風土記で紹介=は「先人が残してくれた碑を、これからも守っていく」と誓った。
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