東日本大震災の復興を願い、昨年7月に大本山總持寺の境内に植えられた江戸彼岸桜がこのほど、被災3県135の寺院へ贈られた。桜は、曹洞宗の二大本山である区内鶴見の總持寺と永平寺=福井県=が共同で進める「復興祈願桜プロジェクト」の中で育てられたもの。発送は今回が初めてとなる。
プロジェクトは、復興支援のため、両本山が協力して実施。苗は、過去にも總持寺に同品種を植樹した日本さくらの会専門委員で、山形県在住の金田聖夫さんが提供したものだ。昨年7月、境内に370本が植えられ、僧侶らの手で育苗されていた。金田さんも月に1度、発育状況を確認しに訪れていたという。
今回は、希望のあった福島県60、宮城県49、岩手県26の計135寺院に対し、一寺院あたり2本の270本が発送された。
12月13日に行われた発送準備には、両本山の僧侶ら約80人が参加。この日の発送のため、「がんばろう東北」と書かれた箱も作られ、参加者は2m前後の苗を一本一本手作業で詰めた。また、梱包した桜を前に法要も行われ、被災地復興への願いを込めた。
最初の発送を終えた總持寺の村田和元副監院老師は、「江戸彼岸桜は樹齢千年を超えるという。受け取った人たちの希望となって、ずっと咲いてくれたら」と話した。
今後もプロジェクトは継続し、苗を追加して育てていく予定。今年は總持寺の境内で可憐な花をつけたという桜。来年の春には、被災地を華やかに彩る。
〈神奈川県後期高齢者医療広域連合からお知らせ〉【75歳以上の方が対象】いざ、健康診査へ!今こそ自分の身体を見つめなおす時 |
<PR>
鶴見区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|