聖ヨゼフ学園=東寺尾北台=で、55年間華道を教えてきた斉藤糸虹(しこう)さん(85)が、ローマ法王からの「使徒的祝福」を受けた。斉藤さんは5月29日、所属する鶴見区茶華道協会の総会で、法王からの書面などをお披露目し、会員らはその功績をたたえた。
斉藤さんは、区内在住でカトリックの信者。30歳から講師として同学園の華道教室で指導してきた。同学園を創立した「アトンメントのフランシスコ会」が開いた「カトリック鶴見教会」=東寺尾中台=においても、ミサのために毎週花を生けていた。
華道教室では、行儀作法も熱心に教えていたという斉藤さん。「例えば受け答えは『うん』ではなく、『はい』。技術だけでなく心も教えたかった」と振り返る。
学園で初
講師としての役割を終えたこの3月、斉藤さんはローマ法王からの「使徒的祝福」を受けた。学園によると、「使徒的祝福」とは、法王を通して神様の祝福が与えられたことを意味する。学園関係者への「祝福」は、初めてのことだという。
「学校の創世記から日本の伝統文化を伝え、仕事を通し神様の愛を伝えてきてくれた」と学園は斉藤さんを評価する。
知らせを聞いたとき、斉藤さんは、「立っていられない」ほど驚いたという。総会では「なかなか頂けないもの。ありがたい」と笑顔で報告し、会員から暖かい拍手が送られた。
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