横浜市はこのほど、4月1日時点での市内の保育所待機児童数を発表した。
市によると、横浜市の待機児童数は「0」だった昨年から20人に増加。鶴見区の待機児童は6人で市内トップとなった。希望通りの保育所に入所できていない保留児童数は、2384人で昨年より638人増加。鶴見区も336人と、港北区の382人に次いで2番目に多いことがわかった。
待機児童が増加した要因として、鶴見区こども家庭支援課の嘉代佐知子課長は「申込者が前年より570人増え、1歳以下の申込みも120人増加した」と分析。さらに、前年の区内の待機児童数が「0」だったことから、「入れると思って申込みが増えたのでは」とも話している。
保育所増築に補助金も
鶴見区は現在、マンション建設が相次ぎ、今後も保育所申込者数は増加すると予想されている。区は今年度に入って、認可保育所を1カ所新たに設置し、52カ所に。今後も増やしていく方針だという。
しかし、需要のある認可保育所が整備できる場所は限られており、簡単には増やせないのが現状だ。
対策として、市は現在、特定エリアで増築や分園整備によって定員拡大を目ざす保育所に対し、補助金の公募を7月末まで行っている。区内は鶴見市場駅、尻手駅、矢向駅、鶴見駅西口周辺が対象となっている。
ソフト面の対策では、保育専門相談員である保育コンシェルジュ制度を活用していくという。嘉代課長は「希望が叶わなかった人へ一時預かり所を紹介するなど、よりよい預け方ができるようアフターフォローをしていきたい」と話した。
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