三井住友銀行鶴見支店で6月3日、振り込め詐欺などの被害から身を守る方法を学ぶ教室が開かれた。
教室は、同行の中村和明支店長らが中心となって企画。鶴見警察署などが協力し、実現した。
「地域貢献の一環として企画した。振り込め詐欺の被害は依然として多く、特に鶴見区内は高齢者が多く、被害が増加しており危機感があった」と中村支店長は話す。同署によると、銀行主催の教室は区内でも珍しいという。
当日は、同行の顧客9人が参加。県内で防犯教室を実施している神奈川県のくらし安全指導員が講師となり、県内の被害発生状況や特に多い手口などを解説。また、詐欺の手口を再現した寸劇も披露され、参加者は、だまされないためのポイントを学んだ。
区内から参加した中根芳美さんは、「とても参考になった。普段から家族や友人と連絡をとるようにしているが、今後も意識して続けていきたい」と感想を話していた。
教室は、7月にも開催予定だ。中村支店長は、「絶対にこの地域から被害を出したくない。最新の情報を聞いてもらうことで、日頃の防犯に役立ててもらえたら」と、詐欺撲滅に意欲を見せていた。
同署は、「他行にも同様の取り組みが広がって、参加者から口コミで詐欺への防犯意識が浸透していけば」と話している。
鶴見警察署管内の今年1月から6月9日までの振り込め詐欺などの被害件数は、21件で、被害額は約1億2千9百万円に上り、最悪のペースで増えている。
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