侍ジャパン大学代表メンバーに投手として選出された 田中 正義さん 創価大2年(末吉中出身) 19歳
「夢はメジャー」の剛腕投手
○…あす7月11日からオランダで開幕する大学野球の国際大会「第27回ハーレムベースボールウィーク」に、投手として出場する。2年生ながら最速154Km/h。右の本格派として、プロのスカウトから熱視線を注がれている有望株だ。「自分の速球が世界でどこまで通用するか、試してみたい」。剛腕投手の胸が高まる。
○…父の影響を受け、小学1年生の時に駒岡ジュニアズに入団。鶴見で野球人生の第一歩を踏み出した。高校では肩を痛め、センターを守るなど登板機会はなかったが、創価大学で投手に復帰。今年の春のリーグ戦では開幕投手を務めた。「開幕戦は大学ではじめて完封できた。それがきっかけになって乗っていけた」と振り返るように、一気に才能を開花させ、チームをリーグ6連覇へと導いた。創価大からは唯一の代表入り。「結果うんぬんより、一つでも多くの事を学びたい。日本に成長した姿で帰ってきて、チームに還元できたら」と力強く語る表情から、エースとしての自覚と責任感が漂う。
○…「最近、ヘミングウェイの『老人と海』を読んだ」といった読書家な一面も。休日は一人でゆっくり過ごすことが好きだという。現在は八王子で寮生活を送っているが、活躍を聞きつけた鶴見の友人からも応援メッセージが届くようになった。「励みになる。次会うのが成人式だから楽しみ」と顔をほころばせる。
○…理想の投手像は、ヤンキースの田中将大投手。「一流は調子の波が少ない。心の強い投手になりたい」と静かに闘志を燃やす。「まだ2年だけど、見方を変えればもう2年。一日一日を大事にしたい」。決して驕ることなく、真摯に自分を見つめられるのは、大きな夢があるからだ。「メジャーリーグに行って、『世界一の投手といえば田中』と言われるくらいになりたい。現状に満足している場合ではない」。世界の並み居る強打者を相手に、速球勝負で躍動する。
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