関東地区の大学では最も古くから行われている鶴見大学の司書・司書補講習が60周年を迎え、9月13日、同大で記念式典や祝賀会などが開かれた。
関東地区で最古
鶴見大学の司書・司書補講習は、前身となる鶴見女子短期大学が開学した翌年の1954年から、文部省(当時)認定の司書講習、文部大臣委嘱の司書補講習として始まった。戦後、1950年に図書館法が公布された4年後のことだった。
50年代から現在でも継続している大学は鶴見大と愛知学院大の2校のみで、関東地区では同大が最も古くなっている。
開講当初から、前期・後期や土日、夜間と、形態を変えて行われ、現在は大学生が夏休みとなる7月中旬から9月中旬までの2カ月間に集中して実施。全国でも講習を受けられる大学が限られていることから、受講者は各地から訪れ、修了者は開講から現在までで、約1万5千人に上る。
「貢献は多大」
式典には文部科学省などからの来賓をはじめ、過去の受講者らが出席。伊藤克子学長は「本学の修了者が全国で活躍しているのは大きな誇りと自信。社会貢献として今後も継続していくことが使命」とあいさつ。(公社)日本図書館協会の山本宏義副理事長は「日本の図書館界への貢献は多大」と称え、「さらなる優秀な人材の輩出を」とエールを送った。
※司書は、公共図書館等に勤務する図書の専門職。司書補はその補助を担う。資格取得には大学や短大で必要科目を履修するか、大卒又は高専卒者で講習を受講するなどがある。講習は今年度現在、司書が全国12大学、司書補が5大学で実施されている。
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