京急鶴見駅の耐震工事がこの4月から始まるのに伴い、高架下で営業していた19店舗が閉店することがわかった。工事は2017年3月まで。駅からすぐの立地にあった高架下の店舗は利便性を評価されており、今後2年利用できなくなることで、区民からは「残念」との声が出ている。
京急鶴見駅は、1905年開業。開業当時は「鶴見停留所」という駅名で、87年に現在の駅名となった。高架下での店舗展開は82年頃から始まった。現在スーパーや飲食店など21店舗が営業している。
同駅で耐震工事が行われるのは初めて。京浜急行電鉄では、全72駅の耐震工事を進めており、今回はその一環。構内にある94本の柱を耐震補強する。
工事に伴い、駅ホーム下にある19店舗は3月末で閉店する。横浜銀行側にある残り2店(「長崎ちゃんぽん」「縁側屋」)は、工事の影響がないため今後も営業を継続する。
バスを利用して買い物に来るという区内の女性は、「バス停からもすぐ近くで、買い物をして荷物が多くなっても楽だったのに残念」と話していた。
工事後は未定
閉店後移転する店舗もある。京急ストア内の「青果専門店銀次郎」は、駅から離れ単独店としての営業になることに不安もあるという。「駅直結で雨の日でも利用客は多かった。他店の買い物客も『ついで買い』で立ち寄ってくれていた。単独店になれば悪天候の日は今以上に売上が落ちるだろう」と課題を話す。
店舗は閉店するが、トイレや改札は今まで通り利用できる。工事は2017年3月までの予定。終了後店舗のリニューアル工事が予定されているが、具体的な店舗展開は未定という。
京急電鉄は工事について、「京急鶴見駅を利用される方にはご不便をおかけいたしますが、ご理解・ご協力をお願いしたい」と話している。
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