東日本大震災で被災した石巻西高校=宮城県=の生徒と県内高校生、地域住民が集う防災研修が3月14日、鶴見高校で開催された。
この研修は、将来の防災リーダーとなる若者の育成と、その若者たちと地域の結びつきを育くもうと、NPO法人神奈川災害ボランティアネットワークが企画したもの。当日は高校生と住民ら合わせて約100人が来場。区内からは鶴見高校生15人と、下末吉小学校、末吉中学校を地域防災拠点とする住民も参加した。
命と向き合う防災教育を
研修では石巻西高の齋藤幸男校長による講演が行われた。同校は津波により在校生9人と入学予定者2人を亡くし、体育館が遺体安置所となるなど死が隣り合わせの環境にあった。「大人の経験が必ずしも役に立つとは限らない」。齋藤校長は押し寄せる津波に「まさかね」ともらした大人をピックアップ。「いざという時、本能的に命を守ろうと動ける子どもを防災活動に入れて」と地域住民に呼びかけるとともに、「防災教育を命と向き合う教育のきっかけとして」と訴えかけていた。
講演終了後、参加者は石巻西高生の体験談に耳を傾けながら、避難時の必需品などをまとめた防災カレンダーを作成していた。
同ネットの市原信行理事は「若者と地域の間で顔が見える関係づくりの橋渡しができれば」と話した。
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