鶴見の夜空に大輪の花火を打ち上げる鶴見川サマーフェスティバルが、8月20日(土)、佃野公園周辺で行われる。主催は、区民や企業らからなる同フェスティバル実行委員会。30回目を数える今年は、例年より300発多い、約1700発を打ち上げる予定だ。
始まりは若手でフリマ
5月の三ツ池フェス、10月の臨海フェスと並び、三大区民祭りと称されるサマーフェスティバル。「一番に始めたのは花火」。1回目から関わり、現在実行委員長を務める土田和男さんはそう語る。
30年前、鶴見には区民祭りのような大きなイベントが一つもなかった。「みんなでまちを盛り上げよう」。そんな思いで集まったのが、区内の青年会議所メンバーやボーイスカウト、商店街の2代目などの若手たちだった。
「TSURUMIふれあい祭実行委員会」という組織を立ち上げ、当時まだ珍しかったというフリーマーケットを鶴見で開こうと、仕事終わりに会合を行い話し合った。
「花火も上げたらどうかって。きれいに見えるだろうと最初は冬にやった」と土田さん。仲間たちで協賛を募り、県などに許可をもらい打ち上げた花火。「宣伝もせずに上げたから、見に来たのは会のメンバーだけだった」と笑う。
その後、花火と合わせ、ファッションショーや音楽祭、パレードなどを企画した。数日間に渡り様々な催しを行ったこともある。猫のコンテストには全国から参加応募があったという。
区主催経て復活
不景気や会場の都合などで、近年住民らが主体となり行われるものは、県内でも数少ない。そんな花火だが、一度、主催が区に変わった期間がある。
同じく夏の風物詩となっていた「鶴見川いかだフェスティバル」と同日開催となっていた時代、日中の雨でいかだフェスを中止にしたものの、雨が上がったため花火は実施。「そこに苦情が入って、区から企画の譲渡をお願いされた」。土田さんは振り返る。
「任せてみよう」とみんなで決め、区主催の時代は、模擬店を出すのみだった。そして2008年、市民との協働を推進する市の方針などにより、再度区民主体の企画として復活。土田さんは「火を消せないと思った」と引き受けた理由を話す。
区民の「気持ち」集め
恒例となった花火だが、打ち上げに最も必要なのは協賛金だ。毎年各所に依頼に行くという土田さんは「個人から企業まで、変わらずに付き合ってくれるところばかり。本当にありがたい。だからこそ、鶴見の花火なんだ」と感謝する。
みんなで作ったみんなの花火。今年の打ち上げは午後7時〜7時45分までを予定している。午前9時45分〜、鶴見川でのEボート体験、11時30分〜は各種模擬店などもオープンし、午後1時〜は鶴見川コンサートも開かれる。荒天時翌日延期。詳細ホームページ【URL】http://tsurumigawa.com/
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