幕末の歴史的事件である「生麦事件」について理解を深める「生見尾発見塾」(野澤隆幸塾頭)が8月21日、キリンビール横浜工場で開かれた。
生麦の住民らによる「生麦の道100年紀委員会」が主催。生見尾発見塾は、地域を見直し、埋もれた歴史や文化の継承を目ざす同委員会が、2月から一般向けに開校し、今回で3回目となる。
生麦事件は、1862年8月21日に大名行列に立ち入ったイギリス人4人を薩摩藩士が殺傷した出来事。薩英戦争の契機となり、後の江戸幕府倒幕・明治維新に大きな影響を与えた。
当日は、自ら設置した生麦事件参考館で、歴史を語り続けてきた浅海武夫さんのビデオ講演や、生麦事件に関連する史料について研究を続けている、横浜開港資料館の西川武臣副館長による講演があった。
西川氏は、生麦の名主だった関口家の日記に、生麦事件当時の庶民の様子が記録されていることを紹介。事件の目撃者が現場の状況を奉行所から説明を求められたことや、事件後、一触即発のイギリスと薩摩を憂い、街が静まりかえった様子などがわかるという。
次回の発見塾は、11月23日に開かれる旧東海道祭りと同時開催。祭りでは、生麦の伝統芸などが披露されるほか、発見塾では関口日記の読み解きに取り組んでいく。
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