意見広告・議会報告
市政報告 市場小学校がより安心して通えるよう市を挙げて援助することを求めます 日本共産党 横浜市会議員 古谷やすひこ
全国的に小学校の統廃合などが問題になる中、児童数が急増している鶴見区の市場小学校。そこでどんな問題が起こっているのか。横浜市会第一回定例議会の中の予算特別委員会(3月22日)で取り上げて改善を求めました。
人口急増中の市場地域
この4月からの新年度で市場小学校は1〜6年生までで、全35クラス・1226人の児童数となります。一般的な小学校では25クラスと言われていますから、ずいぶん多くなっています。
しかも、これからも増え続け、翌年には40クラス1428人、さらに翌々年には44クラス1573人となる予測です。
そこで3年後の2020年に、現在の市場小学校と同じ町内に分校「市場小学校けやき分校」を開校することが決まりました。その分校には、5〜6年生だけで1〜4年生は現在の市場小学校に通うこととしています。
すぐにでも教職員の加配を
今回は、まず分校ができるまでの期間、1200人を超える児童が安心して通えるような職員の配置や、学校施設のキャパが足りているのかという視点で調査・質問をしました。
文科省の「公立小学校・中学校の適正規模・適正配置等に関する手引き」によれば、市場小学校のような過大規模校については、教職員数を増やすことにより適正な学校運営を図るとされています。
市場小においては、一定の教職員の加配の配慮はされているものの、まだまだ足りていません。児童生徒への安全安心な対応ができるように、すぐにでも教員の加配をさらに行うように、教育長・市長に直接要望しました。
運動会も校庭でできず入学式も二部制に!?
市場小学校では、この4月から、運動会は児童が増えすぎて自校のグラウンドではできません。入学式も一度に開催できずに、この4月からは二部制になりました。
さらに、遠足に行くときにも一学年だけでバスが7〜8台が行列するということで、全体の安全確保にも苦労しています。給食の時間も一大行事で、給食室の周りは子どもたちで大行列になります。
また、放課後のキッズクラブも現在(2016年度)の登録児童数は、127人(年初3カ月平均)で、市から配布される予算は91人が上限となっているために、とても手が回らないような状況になりつつあります。対応する学童も利用児童が増えすぎてパンク状態です。
そんな中でも懸命に児童生徒の学習環境や安全安心な環境を作ろうと、校長先生や先生方をはじめ現場では本当に頑張っています。しかし、いくら頑張っても、先ほどのようなマンパワーが足りないケースなどは、現場の頑張りだけでは児童生徒の安心安全を守り切ることはできません。
できることは全部やってまずは現況への支援を!
子どもたちを守るための教職員体制の加配を実現することと同時に、地元から出されているスクールゾーンの安全対策の要望には全面的に応えるように全市をあげて取り組むべきです。学校のキャパの問題などすぐに解決できない問題はあるにしても、今できることは思いつく限りすべての支援を全市あげて取り組むべきです。
今後の課題も解決を
3年後にけやき分校が開校してからも課題は山積しています。
学年を分断してしまう環境になることでの弊害をどうやって解消するか。また学校行事などは一緒に行うのかどうするのか、情報の共有はどうしていくのか。具体的に考えればたくさんの課題が出てきます。
また、そもそもこのけやき分校は、開校期間を10年限定としており、その後のことはまだ決まっていません。このことについての結論も早期に出していくべきです。
安心して通わせられる環境を整えて
この市場地域は本当に地域同士のつながりも密で、町内会の活動も活発なところです。おじいちゃんの代から市場小学校に通っているというように、この学校への愛着を持っている人が本当に多い所です。
そんな住みやすい地域だからこそ、住む人が増えてきたのであろうと思います。そして、そんなこの地域に住もうと選んでくれた若い子育て世代の期待に応える責務が、教育長・市長にはあります。
もちろん、通う子どもたちも何も悪くありません。しっかりと子どもたちを安心して通わせられるような環境を整えてほしい、切に願います。そのために引き続き、市長・教育長をはじめ改善を求めていきます。
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