鶴見まちづくり推進会議(佐藤信男委員長)の副都心整備促進部会による意見交換会がこのほど行われ、「JR鶴見駅への中距離電車停車」の要望に対する区民の署名が1万9744筆集まっていることがわかった。同会議が鶴見駅への中距離電車停車について署名を集めるのは初めてで、2月中をめどにJR東日本本社へ要望書とともに提出する予定だ。
JR鶴見駅への中距離電車停車の要望は、昭和40年代から続く区民の大願と言われている。要望書の提出は毎年行われており、1989年からは、区民らによって組織された団体が発展的に形を変えながら継続。現在は、自治会・町内会や区内の企業・団体が参加している鶴見まちづくり推進会議が中心となって進められている。
「ラストチャンス」
今回初めて署名が集められるに至った背景には2つの大きな状況変化がある。
一つは、現在、相模鉄道などが整備中の相鉄・JR直通線事業の進捗度。事業は、相鉄・西谷駅=保土ケ谷区=と、JR東海道貨物線・羽沢駅(仮称)=神奈川区=を結び、羽沢駅から貨物線、横須賀線を経由して湘南新宿ラインのルートで渋谷・新宿方面へのアクセス向上を目的としており、2015年度の完成を目ざし計画が動き出している。
その一方で、この計画では、貨物線の通る鶴見駅は通過することになっており、地元の焦燥感に拍車がかかっている。
もう一つは、昨年4月に「総持寺踏切」が廃止されたことだ。
JR東日本が鶴見駅停車の障害の一つとして挙げていた「総持寺踏切」の問題がクリアされたことにより、新ホーム設置費用の地元負担等の問題は残るものの、課題の一つが解決したことが運動に弾みをつけた。
同会議はこの2点などを背景に、昨夏から11月末までの期間、署名運動を実施。市も昨年9月からホーム設置個所や需要、予算などのデータ調査を開始し、来年度も継続する予定だという。自治会連合会をはじめ、区内企業、団体、学校関係や行政、区選出の市・県・国会議員らが一丸となって取り組む「JR鶴見駅への中距離電車停車」。意見交換会に参加した区民らは「ラストチャンス」と口を揃える。鶴見の経済発展に向け、実現に期待がかかる。
署名への参加は、要望書提出まで可能。詳細は、鶴見まちづくり推進会議事務局(鶴見区役所広報相談係内)【電話】045・510・1680。
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