神奈川大学駅伝チームの主将として箱根駅伝を走る 福田 健太さん 人間科学部4年 23歳
ラストラン、自分らしく
○…神奈川大学の主将として3年連続3回目の箱根路に挑む。予選会では常に安定した成績を残し続け、神大の本大会出場に貢献してきた。過去2回の大会では、得意とする並走のチャンスに恵まれなかった。「今回は駅伝らしく他校の選手と競い合いたいです」。そうした展開になれば、「シード権獲得」というチームとしての年間目標も達成できると信じている。
○…熊本県出身。小学校の持久走大会はいつも1等賞。地元の中学校には陸上部がなく、サッカー部員として長距離走の大会に出場していた。ちょうどその頃、近所の先輩が神大の選手として箱根駅伝を走っているのを見た。「自分にもできるのではないかと、憧れが目標に変わりました」。期待を胸に鎮西高校に入学したが、当初はケガに悩まされた。「マネージャーも経験しました。料理はその時に覚えたものです」と当時を振り返る。こうした苦難の時期を乗り越え、3年生で才能が開花。偶然にも神大からの誘いを受け、横浜にやってきた。
○…今年のチームを「安定感のある4年生と、スピードのある1・2年生が共存している」と分析する。昨年の惨敗の反省から、「正しいフォームの徹底」と中山にできた「クロスカントリーの活用」、「下級生の台頭」でチーム力を押し上げてきた。主将としては「怪我せず練習に打ち込む姿を見てほしい」と、背中で48人の部員をひっぱる。悩んだ時には、前主将からもらった「健太が健太らしく有り続けること」という紙を見て初心に返る。
○…モットーは「クールヘッド・ウォームハート」。陸上に関しては熱くなりがちだが、やっと制御できるようになってきた。大学ではスポーツ産業を学ぶ。趣味は読書。入学後、300冊を超えた。来春には、熊本に戻り就職する予定。「これが最後の箱根であり、陸上競技人生の集大成にもなる」。色々な思いがつまったラストランに注目だ。
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