第89回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)に出場した神奈川大学陸上競技部駅伝チームが1月11日、箱根駅伝報告会を同大地下演習室で行った。選手たちは、会場に集まった学校関係者や卒業生、後援会関係者らに、今大会の振り返りと来年の意気込みを語った。
44回目の箱根出場となった神大。前哨戦となる全日本駅伝で10位の成績を収めており、今大会はシード権獲得の期待が高まっていた。しかし、当日になって体調不良で予選会チームトップの柿原聖哉選手(2年)が、出場できないという不測の事態に。レースは1区を主将の福田健太選手(4年)が務め、積極的な走りでスタートを切った。1年生ながら「花の2区」に抜擢された西山凌平選手は、着実な走りで3区へつないだ。小泉和也選手(2年)は、一気にシード権争いの集団から抜け出す走りを見せた。全日本を回避して臨んだ4区の赤松宏樹選手(2年)は、区間10位ながら順位を落とす。そして、5区山登り。スタミナのある柏部孝太郎選手(2年)が挑んだが、低体温症のため失速。リタイヤせず、襷をつなぐことが精一杯だった。
復路は、6区・高久芳裕選手(4年)が区間9位の走りで勢いをつけ、7区では我那覇和真選手(1年)が3人を抜く快走。同大では9年ぶりとなる区間賞を獲得した。さらに、8区の吉川了選手(4年)も粘り強く走りぬき、区間4位の力走を見せた。9区は、昨年の雪辱に燃える鈴木駿選手(4年)が襷をつなぎ、アンカーの10区を任された井上雄介選手(2年)がゴール。総合成績は16位でシード権を逃したが、復路は6位と躍進した。
報告会で中島三千男学長は「5区の柏部君が襷をつないでくれたおかげで、復路6位と7区区間賞がもたらされた」と労い、大後栄治監督は「選手はよくやってくれた。ベストメンバーを組めなかったのは、私の指導力不足。来年こそシード権を獲得し、5カ年計画の最終年となる再来年に優勝争いをしたい」と力強く宣言した。
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