新町駅前に看護学校 京急が再開発計画を発表
京浜急行電鉄(株)=東京都港区=と学校法人康学舎(上尾中央医科グループ)=埼玉県上尾市=はこのほど、来春をめどに神奈川新町駅前に看護専門学校と商業施設を開業することを発表し、建設準備を進めている。
今回の駅前整備に向けては、まず、京急電鉄が上尾中央医科グループに建設誘致を打診した。同グループは、「看護師の養成」という視点で地域医療を支えていこうと、横浜中央看護専門学校の開校を決定。京急電鉄側には「『学校を中心とした一体的な駅周辺の整備』を行うことで、駅前に新しい賑わいを創出したい」という狙いがある。
首都圏で126の医療施設等を展開している上尾中央医科グループ。担当者は「神奈川県は看護師の配置比率が全国で最下位。地域に愛される学校として、長く医療人を輩出していきたい」と話す。地域住民からはごみのポイ捨てなど、学生に対する不安の声もあるが「看護師は人を助ける役目がある。職員含め『人財育成』をしっかりと行う」としている。開校は来年4月1日を予定。
商業施設もオープン
京急電鉄は同校の開校にあわせ、2棟の商業施設を来春オープンする。それぞれ地上2階建てと3階建てで、小型スーパーをはじめ、クリニックやクリーニング店など、同校に通う学生や駅利用者の日常生活をサポートする11店舗が出店する予定だ。テナントを含む2棟の全ての照明にはLEDを採用し、環境にも配慮した整備を行う。また、同校の学生証には交通機関ICカードのPASMOを導入し、商業施設内の店舗で利用可能となる。
予定地の近くで代々住んでいる、笠のぎ稲荷神社の小野和伸宮司は「伝統ある町でありながら、地元の人たちの利便性が上がるのは良いこと」と期待を寄せる。
|
|
|
|
|
|