「出買坂(でげぇざか)でヤミ市を」 西三商興会がイベント
横浜上麻生道路沿いに軒を連ねる西神奈川三丁目商興会(柳屋果実店・平林吉明会長)が9月21日、隣接する六角橋商店街の恒例イベント「ドッキリヤミ市場」に合わせてイベントを開催する。その名も「出買坂(でげぇざか)ヤミ市」だ。
休憩地点だった六角橋
商興会の中間地点に位置する横浜銀行六角橋支店。同所は昔「出買坂(でがいざか)」という名前で呼ばれていたという。
さかのぼること約100年前、まだ市電も走っていなかった頃のこと。神大寺や片倉町の農家は市場(現在の横浜中央市場)に野菜などを出荷するため、六角橋を出て東神奈川方面へ向かった。出買坂は新横浜方面からちょうど登りきった頂上に位置していたため、収穫物を背負った農家たちは、ここで荷物を下ろして一服。そこに周辺の八百屋が出張って買い付けに集まるようになったことから「出買坂」と名付けられた。今では当時の様子を知る住民はほとんどおらず、平林会長は「日常の一コマだから写真も残っていないと思う」と話している。
縁日賑わうあの頃へ
市電が走っていた頃には、毎週のように縁日で賑わっていた同所周辺。平林会長とサリサリカリーのオーナーは「何かイベントができないか」と、たびたび企画を語り合っていた。その結果「別々の商店街であるとはいえ、一緒にまちを盛り上げよう」と、約1カ月前からサリサリカリー・竹迫順平さんと平林会長を中心にヤミ市イベント開催に向け動き出した。
当日はフクダデンキからナミキまでのアーケード下、各商店のシャッター前で約13の団体または個人が出店予定。喫茶店ルアーブルでは両商店街で購入した飲食物持ち込み可のライブを行おうと準備を進めている。
六角橋商店街の石川清貴会長も「『六角橋』という地域として盛り上げられるのは嬉しい」と話している。
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