六角橋商店街仲見世にある花屋などを運営する有限会社「花秀」(片田拡社長)とNPO法人「竹の里人」(角田辰雄理事長)=都筑区=がこのほど、障害者雇用で事業協力することになった。1月8日には、軽度知的障害の奈良崎真弓さん(36)が店頭デビューを果たした。
この取り組みは、障害者雇用の促進と地域社会への障害者の理解を深めようと、高校時代の同級生同士である片田社長と角田理事長が協力して実現したもの。
六角橋で生まれ育った角田理事長は、約4年前にNPO法人を設立。ケアマネージャー事業のほか、知的障害者などに対する地域生活支援や社会参加促進、余暇活動支援などの事業を行っている。知的障害者の社会参加を推進する「当事者活動」にも参画。区内外14人の手伝いをする中で、知的障害者の活躍の場がないことを痛感していた。
「花は人で売る」
角田理事長は同法人を設立したての頃、友人である片田社長の花屋でアルバイトを経験。「『花は人で売るもの』と聞かされ、働ける障害者がいるかもしれないと思った」と振り返る。その後、片田社長の協力を得て、昨年2月に本格的に事業計画がスタートした。
白羽の矢が立った奈良崎さんは、コミュニケーション能力に長け、毎月のように全国各地の講演に呼ばれる「知的障害者の代表」のような存在。実習を終え、1月8日から週5日の勤務を始めた。現在は、サポート役の知人らと一緒に片田社長の指導の下、実務経験を積みながら知識や技術を学んでいる。
店頭デビューを果たした奈良崎さんは「お客さんとの掛け合いが楽しい。私らしく季節の花を提供していきたい」と笑う。角田理事長は「同じ悩みを持つ人は多い。これを機に事業を広げていきたい」と話した。
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