市会レポート 統合型リゾート施設(IR)の可能性 自民党横浜市会議員 ふじしろ哲夫
IR(Integrated Resort)は、2000年代シンガポールでカジノが検討された時に使用されるようになったもので、同一施設内にカジノを含む複数の目的を持つ施設が集約されています。
わが国では、超党派の国会議員連盟が「統合型リゾート推進法案」の成立を目指しています。「東京五輪・パラリンピックが開催される2020年までに全国で3カ所程度」とマスコミが報じ、首都圏・大阪・沖縄の3カ所が有力と言われています。
横浜市では、ハーバーリゾートに理想的な山下ふ頭を候補地として調査を進め、このたび山下ふ頭開発基本計画を発表しました。
政策目標と将来戦略を
自民党市会議員団では、山下ふ頭再開発について、米国などでリゾート開発を多く手掛けている方に講師をお願いし、山下ふ頭の再開発における統合型リゾート施設(IR)の可能性について勉強会を行いました。
その講師は、IRが成立する条件として【1】収益が見込める利用者(居住・就労・観光人口)が多い地域【2】国と地域の経済規模は重要で、国政が安定し経済大国であることなどを挙げています。横浜については、【1】高い利便性【2】コンパクトなまちづくり【3】国際都市としての歴史的観光資源【4】豊富な既存施設【5】豊かな自然を有する地形【6】充実した医療施設がある――と評価しています。
私は講義を受け、自治体のIR導入には税収確保などの財政的効果や雇用、投資といった経済的効果の政策目標を掲げ、将来に向けた戦略を明確にする取り組みを行っていく必要があると痛感しました。
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