神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
神奈川区版 公開:2016年7月21日 エリアトップへ

基準値超え指定廃棄物 17校敷地内に今も保管 市、移転先検討へ

教育

公開:2016年7月21日

  • LINE
  • hatena

 福島第一原子力発電所の事故に起因する一定の基準値を超えた、放射性物質を含む約3tの指定廃棄物(※)が、横浜市内の公立17校の敷地内に未だ保管されている。市は先月末、学校外の保管場所選定にあたっての確認事項を決定。今後、候補地の検討を進めて行く方針を示した。

 指定廃棄物は、校舎に降った雨水をトイレの洗浄水として再利用する「雨水利用施設」に溜まった汚泥で、ドラム缶の中に保管されている。原発事故後、5年以上が経過した今も、市内18区のうち、7区の公立小中学校と1区の特別支援学校にあるのが実情だ。

 保管場所が最も多いのは都筑区の6校で、次いで緑区(4校)、鶴見区(2校)のほか、神奈川区、西区、港南区など5区に1校ずつ計17校に約3t分ある。学校で保管している自治体は、全国で横浜市のみ。指定廃棄物は国が責任を持って処理を行うとされているが、最終処分場のめどが立たず長期化している。

 市教育施設課によると、17校の空間線量については、環境省の基準を満たす数値だと発表。しかし、指定廃棄物保管校のあるPTA会長は、「ないにこしたことはないので、校外へ移してほしい」と思いを口にする。

候補地に6条件

 6月下旬に開催された関係局長らによる市放射線対策本部会議で、「学校以外の保管場所を選定するにあたっての確認事項」について話し合いを実施。その結果、一般市民(特に子ども)が原則立ち入ることができない場所であることや一定期間(10年程度)利用可能であることなど、6項目の条件に基づき、学校外の候補地を検討することを決めた。

 一方、学校外への移動を市に訴えてきた市民団体、学校・保育園の放射能対策 横浜の会(樋口敦子共同代表)関係者らは7月15日、早急な施設外管理などを要望。これに対し市は、具体的な候補地やスケジュールは決まっていないとしたうえで「児童、生徒の安全を考え、候補地を決めたい」と話している。

神奈川区版のトップニュース最新6

会場規模拡大して開催

神奈川宿フェス

会場規模拡大して開催

地域の魅力と歴史発信

11月21日

電柱への防犯灯設置拡充

横浜市

電柱への防犯灯設置拡充

青葉区の強殺事件受け

11月21日

横浜創英、涙の準優勝

高校サッカー県選手権

横浜創英、涙の準優勝

決勝進出は創部初

11月14日

創立110周年を祝う

県立横浜翠嵐高校

創立110周年を祝う

記念式典を挙行

11月14日

今年は「おやつラリー」

今年は「おやつラリー」

区役所の商店街振興イベント

11月7日

DXで搬送時間を短縮へ

市消防局

DXで搬送時間を短縮へ

実証事業で早期整備めざす

11月7日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 11月7日0:00更新

  • 10月31日0:00更新

  • 8月8日0:00更新

神奈川区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年11月21日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook