海洋冒険家・白石康次郎さん(49)が2月13日、幸ヶ谷小学校(小正和彦校長)を訪れ、全校児童に向けて世界を1周するヨットレース「ヴァンデ・グローブ」出場時の応援に対して感謝を述べ夢の大切さを伝えた。
白石さんは26歳の時、ヨットで世界一周を単独無寄港無補給で成し遂げ、当時史上最年少記録を樹立。数々のヨットレースやアドベンチャーレースで活躍する海洋冒険家として知られている。
昨年11月に世界一過酷なヨットレースといわれる「ヴァンデ・グローブ」に出場中、幸ヶ谷小学校の全校生徒が通信ソフトウェアを通じて応援メッセージを届けた。感謝を伝えるために来校し、全児童705人が参加する全校集会で「冒険授業」を行った。
レースを報告
白石さんは、児童らの盛大な拍手とともに壇上に上がり、「レース中は応援ありがとう。マストが折れて28日目で途中棄権になってしまったのは残念だけど、全力を出し切りました。それも皆さんが応援してくれたおかげです」と述べ、「また挑戦します」と誓った。
映像を交えてレースを振り返る中で「船酔いはするし、センスがある方じゃない。でもヨットが好きだから続けている」と語り、「得意な事と好きな事は違う。好きって気持ちはいつまでも続ける原動力になる。今から好きなことを全力でやってほしい」とエール。
「レース中に不安になることはないのか」と児童からの質問に対しては「不安を感じたことはない。ヨットは常に何がおこるかわからないから準備を一生懸命やる。それが自信になる」と準備の大切さを説いた。
「夢中になれ」
全校集会の後、卒業する6年生と「夢」を語った。「塾の先生になりたい」や「水泳選手になりたい」と児童が夢を発表。白石さんは「ヨット一筋、ずっと好きなことだけをやっている。それでも仲間がたくさんできたのは夢中にやったから。皆も好きな事を夢中になれる大人になって」と訴えた。
6年生の関谷七海さんは「どんなに辛いことがあっても笑顔で立ち向かう勇気が湧いた。私も夢に向かって頑張るから、白石さんも次のレースを頑張ってほしい」と笑顔で話した。
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