衆議院が9月28日に解散され、各立候補予定者は「10月10日公示・22日投開票」の総選挙に向け、事実上の選挙戦に入った。神奈川3区(神奈川区・鶴見区)では、前職1人と元職1人、新人2人が出馬に向けた準備を進めている。(10月2日起稿)。
神奈川3区は、8期目を目指す自民党・小此木八郎国家公安委員長(52)に、民進党の元職・勝又恒一郎氏(54)や共産党の新人・釘丸進氏(44)、諸派の幸福実現党の新人・壹岐愛子氏(32)が挑む構図となる見込みとなっている。
これまで民進党公認として立候補を予定していた勝又氏が、希望の党へ移るという急転直下の展開で戦いの構図は様変わり。当初、野党が目指していた「一本化」は事実上破綻し、共産党は党地区委員長の釘丸氏の擁立を決めた。
小此木氏は「雇用や賃上げなどの経済再生は着実に進んでいる」と5年弱の成果を強調。「日本がもっと元気になるよう引き続き全力を注ぐ」と力を込める。さらに国家公安委員長・防災相として「犯罪や災害対策等、安心安全の確保に万全を尽くす」と決意を語る。
希望の党からの出馬を望んでいる勝又氏は「新しく改革を進める絶好の機会だ」と今回の解散劇を好機ととらえ、「安倍政権を選択しない『希望』のある改革を進めていきたい」と力説。街頭演説などで、しがらみある政治のリセットや原発ゼロを訴えていく。
釘丸氏は、衆院解散について「疑惑隠しの敵前逃亡。国民の命や安全をないがしろにした『無責任解散』だと言わざるを得ない」と非難。北朝鮮に対する安倍首相の国連演説にも異を唱え、「軍事路線は危険。対話を通じた解決こそが必要だ」と主張する。
壹岐氏は2009年の立党以来政策の柱としている「国防」を第一に掲げ、「防衛費倍増による防衛装備の充実・強化、非核三原則の見直し、米国による核抑止力の強化」を主張。2016年の参院選に出馬した経験を活かし、減税や公教育の学力向上推進も訴える。
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