宮前市民館で12日、子どもたちの万引きについて考える講座が行われた。講師はNPO法人全国万引犯罪防止機構普及推進委員でCFE公認不正検査士の稲本義範さん。子育て中の親や小売店主等が参加した。
稲本さんによると万引きの被害総額は全国で年間4600億円超と推計される。また、動機は「ゲーム感覚」が26・8%(警察庁2010年発表)で、「単にほしかった」の23・3%(同)よりも多く、安易に万引きをしてしまうケースも少なくないという。
その中、万引きをさせない教育として子どもたちに「しっかりとした金銭感覚を身につけさせる」「どろぼうになることを自覚させる」などが挙げられた。また、地域では被害にあう小売店を含め、挨拶や声がけや、防犯パトロール、職場体験も有効と話した。
参加者からは「親として改めて子どもたちと向き合うことの大切さを知った」「単にわが子というだけでなく、一人の人間として尊重していきたい」といった声があがった他、学校関係者を親族に持つ参加者からは「集団での万引きがあったが、直接、被害のあった店舗に謝罪した親は半分以下」という、親の認識の低さを指摘する声もあった。
講座を企画した富田仙恵さんは地元で小売店を経営。「子どもたちを犯罪者にしないことが大切。地域全体で育成を考えなければならない。今回はその第一歩」と話した。
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