宮前ガバナンス1月号 連載寄稿 世界に冠たる 川崎の環境技術、 水素社会の実現に向けて! 川崎市議会議員 石田やすひろ
将来のエネルギーの中心的な役割を担うことが期待されている、水素エネルギーの技術革新が進んでいます。川崎市では平成27年3月、水素社会の実現に向けた「川崎水素戦略」を策定しました。水素を扱う民間企業等と水素ネットワークを構築・連携することで、産業分野と合わせて市民生活分野へも水素利用を拡げていきたいと考えています。
昨年4月には川崎マリエンで、自立型エネルギー供給システム「H2One」(エイチツーワン)の実証実験が開始されました。これは、太陽光発電設備で発電した電気で水を電気分解し、発生させた水素をタンクに貯蔵して、電気と温水を供給する燃料電池の燃料として活用するものです。水と太陽光で稼動できるため、災害時の活用にも期待でき、社会全体のレジリエンスを高めていきます。
また、昨年11月には同地において「移動式水素ステーション」の運用が開始されました。ここでは写真にあるように、燃料電池自動車への水素の充填を行っています。視察中も、民間企業の所有する燃料電池自動車に充填する場面に遭遇しました。このような場所が増えることで、水素をエネルギーとする燃料電池自動車の普及・促進となる事に期待するものであります。
かつて川崎市は公害に悩まされていた時期がありました。その公害を克服するためにチャレンジしてきた技術の研鑽が、優れた環境技術を持つに至ったのです。今や川崎のポテンシャルは、環境改善を達成した高い環境技術の包含にあります。潜在から顕在に誘導するグリーンイノベーションの実現に向けて、市議会としても取組んでまいります。
|
|
|
|
|
|
11月29日
11月22日