市政報告Vol.4 鉄道基金の正しい活用を、緑地整備の故郷づくり加速を 川崎市議会議員 矢沢たかお
3月18日に閉会した第1回の定例会では今後の川崎市の指針となる新総合計画や28年度の予算特別審査委員会などが行われました。その中、私が今回質問したのは主に3つです。【1】平成24年に休止が決まった川崎縦貫鉄道の実現に向けて積み立てていた基金の使途について、【2】豊かな自然や湧水地がある菅生緑地の整備進捗、利活用について、【3】市が進める緑の基本計画の改訂についてです。この場でお伝したいのは【1】と【2】についてです。
縦貫鉄道基金、使途は
川崎縦貫鉄道とは川崎区から麻生区までの南北の動線を作り、鉄道不便地域を中心に敷設しようと進められていましたが25年に休止が決定。私が市に質したのはこの事業ための基金として平成24年度までで111億円が存在した基金が現在までどのように運用され、今後はどのように活用していくのかという点です。
市からは市債の繰り上げ償還としておよそ21億円、また、今年3月に川崎区に開業するJR小田栄駅の工事費にも2億7千万円充てることとなっているということ、残りのおよそ89億円に関しては、南武線津田山駅(高津区)の工事、南武線の長編成化、横浜市営地下鉄の延伸など鉄道ネットワークと路線バスなど地域交通の整備に充てるとの答弁でした。
同事業の意義には市北部を中心とした鉄道不便地域の解消、移動時間の短縮が掲げられていました。そのために蓄えた基金の使途はやはり北部地域の不便解消につなげるべきだと訴えました。また具体的な施策に関して問うと、市は「コミュニティバスやタクシーなどを利活用した新しい都市交通システムの運用実験を進めながら近隣他市との連携なども視野にいれ、地域の特徴を踏まえた取組をしていきたい」という旨の答えを得ました。
菅生緑地、整備活用の促進を
もう1点が菅生緑地の整備進捗と利活用です。この緑地は水沢の北部市場をL字に囲むようにあり、13・4haという市内有数の広さを誇ります。また平瀬川の水源でもあります。
しかし現状、整備に関しては用地取得の割合が81%で、ここ4年の進捗率は僅か0・1%。また駐車場がないことや水源地から尻手黒川道路までの土地が分断されているなど、利活用に関しても不便があると思われます。水源に関しては、地域の子どもたちが環境学習に積極的に取り組む姿勢が見られます。この点を市に質しました。市としても進捗の遅れや駐車場の必要性は感じており、整備計画の策定に併せて用地取得の見直しを含めて検討するとの答弁をもらいました。
交通の利便や、憩いの緑地の整備は市民の暮らしやすさに直結する内容です。今後も積極的に取り組んでいきます。
|
|
|
|
|
|
11月15日
11月8日