川崎市は民間建築物における国産木材利用を促進するため、昨年10月に民間事業者とともに「市木材利用促進フォーラム」を設置。6月24日に開催した総会で、家具・備品を含む市内建築物の新築等において、積極的に国産木材を取り入れるなど利用促進の取組に大きく貢献した4法人・1個人に感謝状を贈った。
対象者は、運営する宮前空翠(くうすい)保育園(宮前区)に国産木材を利用した「社会法人厚生館福祉会」(多摩区)、セレサモス宮前店に宮崎県産木材を利用した「セレサ川崎農業協同組合(本店/宮前区)、戸建て住宅リノベーションに宮崎県産木材を利用した「(株)川崎住宅」(川崎区)、宮崎県と連携した家具づくりに同県産木材を利用した「(株)内田洋行」(本社/東京都中央区)と、川崎市長応接室の机・イスに宮崎県産木材を利用した宮前区在住で川崎家具マイスターの晝川(ひるかわ)捷太郎(しょうたろう)氏。
個人で表彰を受けた晝川氏は「市の依頼を受け昨年末に納品しました。特にイスについては通常堅い材料を使うのですが、やわらかく優しい色を醸し出す宮崎県産の珍しい材料を使っています。感謝状をいただき大変うれしく思います」と話している。
市は、近年国内森林の多くが利用可能な林齢に達している一方、木材利用が地球温暖化防止や国土保全、水源のかん養、森林再生等につながるという観点から施行された、公共建築物等における木材の利用促進に関する法律に基づいた方針打ち出し、一昨年から取組を開始。これに加え、建築技術やノウハウの向上、情報共有、木の価値などを高める木育等の取組により、首都圏の消費地である川崎市の特徴と強みを活かして国産木材の利用促進・普及を図ろうと同フォーラムを設立した。
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