徳島県鳴門市が認証するコウノトリブランドのロゴマークに区内在住の重田修さんの作品が選ばれた。同市では優れた生産物等を、昨年同市に飛来した国の天然記念物「コウノトリ」にちなんだブランドとして認定し、市内外に発信。地域活性化を図っていく。今後、重田さんのロゴがその象徴となる。重田さんは「親しみを持ってもらえれば」と話す。
鳴門市では、今年2月から3月にかけてコウノトリにちなんだブランドの名称とロゴマークを公募。ロゴには252点の応募があった。重田さんの作品は、鳴門名物の渦潮とコウノトリをモチーフにハートを加えて温かみを演出。地域の特徴が表現され、シンプルで親しみやすい点などが評価され最優秀賞に選ばれ、同ブランドのロゴに決まった。
作品には中央に羽ばたくコウノトリ、背景に鳴門海峡の渦潮に向かって流れるようにハートマークが描かれている。デザインについて重田さんは「幸せを運ぶ鳥として知られるコウノトリによって同市に幸せがもたらされ、大きく羽ばたけるようにと願いを込めた」と話す。
重田さんはグラフィックデザイナーとして働いていたが、定年後は趣味として全国各地のロゴの公募に挑戦。10年以上続けている。これまで約45点の作品が入選。10点以上が最優秀賞に選ばれ、実際に世田谷商店連合会(東京都)等で使用されているという。重田さんの作品は全て手書き。「温かみが伝わるようにしたくて。親しんでもらって地域が元気になるようなものを作るよう心がけている」という。また、制作に入る前に地域を知ることも大切にしており、中でもその地の自然をモチーフとすることが多い。今回も渦潮という同市の象徴ともいえる自然を取り入れた作品となった。
なお、ブランド名は山口県の青木輝男さんの「コウノトリおもてなし」に決まった。同市では、コウノトリがレンコン畑の近くに巣を作っていることや出荷量が全国3位で特産品として知られることから、今年はレンコンを中心にブランド認証を進めていくという。同市担当者は「今後はブランド認証品の拡大も検討している。ロゴは市のPRポスター等でも使用し地域活性化に繋げたい」と話した。
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