市立有馬中学校3年の阿部桃子さん(14)が、先月開かれたクライミングの県大会、エキスパート女子総合で優勝し、「少年女子の部」の県代表入りを果たした。県代表チームは『えひめ国体』につながる関東ブロック大会を7月に控えており、国体出場を目指す。
国体の山岳競技「クライミング」は、ロープをつけて何m登れたかを競う「リード」と、課題をクリアしながらゴールをめざす「ボルダリング」の2種目の総合成績で争う。
阿部さんは、4月に行われたボルダリング県大会で少年3位に入賞。先月14日に秦野市で開催された、リードで競う「クライミングコンペ・オール神奈川2017」のエキスパート女子で優勝を飾った。同大会は、9月末から愛媛県で開催される国民体育大会の県代表選手選考会も兼ねており、2種目の成績から少年女子(中3年〜高3年)の代表2枠の1つを獲得した。
阿部さんがクライミングを始めたのは、小学2年のとき。たまたま行ったショッピングモールにクライミングの壁があり、「一目見てやってみたくなった」という。初チャレンジ後はすっかり競技に魅了された。
練習を重ね、2年程前から日本代表の指導経験があるコーチが始めた施設のスクールに練習拠点を移し、実力をつけていった。「一番の魅力は登れた時の達成感」と屈託のない笑顔。おとなしそうだが、競技に関しては母親も驚くほどの負けず嫌いなのだとか。
国体出場には、7月末に群馬県で開催される関東ブロック大会で上位3チームに入る必要がある。大会に向け、「リードは得意。ボルダリングも手ごたえを感じるようになっている」と自信をのぞかせる。一番の武器は、緊張していても競技が始まると落ち着くという冷静さ。阿部さんの最大の目標は、ワールドユース代表入りだ。世界を見据え、日々の練習を手伝ってくれる家族に感謝しながら、目の前の壁に立ち向かう。
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