10月20日号の記事「交通事故、前年100件超え」を読んだ読者から編集室に投書があった。送り主は宮前交通安全協会の岸井勇さん(67)=写真。小田急バスに勤め、定年まで無事故だった経験から交通事故に遭わないための心構えを指南してくれた。
私は昭和25年7月に宮前区稗原の地で生まれました。16歳の誕生日を待って自動二輪(大型)を皮切りに軽免許、普通、大型、そして子どもの頃からの夢であった観光バスの運転手になりたくて大型二種免許を取得しました。
18歳で運送会社に入り、約3年間の経験を積んで小田急バスには昭和47年3月に採用。最初は路線バスを3年間無事に勤め、夢の貸切バスの営業所に昭和50年配属になりました。
トラック時代を含め何回となく大事故になるような事に遭遇してきました。しかし、幸いにして無事故で7年前に小田急バスを定年退職することができました。
18歳からハンドルを握ってきて運もあるとは思いますが、運だけでは無事故は達成できません。
「急」な三原則
急発進、急ハンドル、急ブレーキなどしないような運転を心がける。
基本動作の励行>
発進時、前後左右の安全再確認(信号待ち等で数秒間停止している間に周りの状況が変わり)、自転車、歩行者、バイク等が車の周りにきています。
渋滞車両の側方通過は最徐行。特に対向車線が渋滞している場合、歩行者、自転車等が飛び出してくることを予測する。
交差点では右左折時には、最後のかけ足横断者を見逃さないように。
動向不審な車には近づかない。蛇行運転、不必要なストップランプの点滅(高速道路でも同様)。
高速道路では
スピードは出しすぎない。車間距離の保持。目安は白線が8m、間が12mになっています。白線が5本開くと100mです。
急ハンドルは禁物。車線変更を右にする場合、後方の車をミラーで確認し、方向指示器を出し最低でも3秒〜4秒後に。左に戻る時も同様に、追い越した車の目の前には入らない。
SA、P、JC、高速道路の分岐点等で合流する場合は、合流車線を目一杯使いアクセルを強く踏み、右からの車の速度にいち早く追いつき、安全を確認し、前に入ったら加速すること。恐れて充分な速度が上がらず、走行車線に入るのが一番危険です。
脇見運転は禁物。後部座席から話しかけられても絶対に振り向かない。
キープレフトの原則。追い越しが終了したら直ぐに左の走行車線に戻る。追い越し車線を走行車線より遅くいつまでも走行していると、左からまくられて、事故の原因に(交通違反)。
車の流れにそった速度で走る。皆が100Kmで走っているのに、1台だけ70Kmでは違反にはなりませんが、後方で詰まって事故を誘発します。
最近、重大事故が後を絶ちません。そんな中を運転するには自己防衛運転するしかありません。加害者にはもちろん、ぜひ被害者にもならないように、少しでも役立てていただければと思います。
「無事故には、笑顔で送る、家庭から」
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